ウーパールーパー(メキシコサンショウウオ)とは
80年代に爆発的なブームを巻き起こしたウーパールーパーは現在でも人気の高い両生類ペットの1種です。
ウーパールーパーは通称で、本当の名前は「メキシコサンショウウオ」と言います。
粘着カーペットクリーナーをコロコロと呼んでいるようなものですね。
名前の通りメキシコの固有種ですが、環境破壊・埋め立てなどにより野生の生息数はどんどん減ってきています。
日本でペットや実験動物として販売されているウーパールーパーは日本国内で人工繁殖された個体ですので、安心して購入してください。
しかし、ウーパールーパーが大人になった姿を見たことがあるという人はほとんどいません。
ウーパールーパーは子どもの見た目のまま大人になるネオテニー(幼形成熟)という性質を持つ非常に珍しい生き物なのです。
ウーパールーパーの種類
体色による分類
リューシスティック
もっとも目にする機会の多いモルフです。
白~ピンクの体に黒い目をしています。
アルビノ
体はやや黄色がかっており、目は赤というよりも透明に近いです。
ゴールデン
アルビノ個体のうち黄味の強くラメのようなまだら模様が入るものをゴールデンと呼びます。
マーブル
茶~黒のぶち模様で、目は黒。
野生個体に近い色合いです。
ブラック
全体的に黒っぽく、模様の少ないモルフです。
ブルー
ブラック個体のうち、青みが強いものをブルーと呼び区別する場合があります。
体型による分類
ノーマル
基本形。
セミショート
やや体が短い個体。
ショート
セミショートよりさらに体が短く、ずんぐりとした印象の個体です。
バルーン(スーパーショート)
体の短さに加え、体にボリューム感があり丸みを帯びています。
金魚に手足の生えたような形に近いです。
ウーパールーパーはメキシコサンショウウオ1種のみですが、体の色や体などのバリエーションが豊富です。
野生のメキシコサンショウウオはマーブルに近い黒っぽく地味な色をしていますが、流通量が多くペットとして人気が高いのは体色が薄く目の黒いリューシスティックの個体です。
また、体型はほとんどノーマルボディで、ショートボディは専門店などでごくわずかに流通しているのみです。
独特のずんぐりとした見た目が魅力的ですが、突然変異や奇形の1種のため体が弱い個体も多いようです。
大きさ
ペットショップで販売されているウーパールーパーはふ化後1ヶ月以内で数センチほど、大きめの個体でも手のひらサイズくらいまでです。
しかし、それらはまだまだ子どものため、実際に飼育すると思ったより大きく成長し驚くかもしれません。
大人のウーパールーパーは最大で25cm前後程度にまで成長します。
大きく育つ個体では30cmを超えることもあるため、成長後も無理なくお世話できるかよく考えた上でお迎えを検討してください。
寿命
一見弱々しく見えるウーパールーパーですが、上手く育てれば10~15年程度も生きると言われています。
ただし、飼育環境を整えることができなければ2~3年ほどで死んでしまうことも少なくありません。
飼育のコツなどについては次のページ「ウーパールーパーの飼い方」で詳しく説明いたします。
値段と購入方法
一般的なノーマルボディの個体であれば1,000円程度で購入できます。
熱帯魚や金魚などを取り扱うペットショップで販売されていることが多いですが、ネット通販で購入することもできます。
体色による価格差はほとんどありませんが、ブルー系のみ若干価格が高く設定されている傾向があります。
また、ショップ等で販売されているウーパールーパーのほとんどはノーマルボディの個体であり、ショート系統は非常にレアです。
バルーン個体などは2万円以上で取引されてることも珍しくありません。